ゴルフの理論で、「議論の余地がない」シリーズの続きです。

ダウンスイングは、下半身リードで振りましょうと誰もが言っております。
実際にツアープロのスイングを見ると、100%下半身リードで振っているといっても間違いないと思います。
ただ、言うは易しで、下半身リードで打てているアマチュアって、練習場とかでチラ見している限り、まず見たことがありません。

なかには、ゴルフのレッスンオブザイヤーとかいう、どういう選考基準で選ばれてるのかよく分からない賞をとったこともあるレッスンプロの方でも、下半身リードができていなかったりします(笑)。教えるのと実践するのは違いますからねぇ〜 (^_^;)
http://www.gew.co.jp/tieup/1212/S8_KBS.html
(音が出ます)

nagai01

 

なぜ下半身リードで振れないかといったら、私の仮説としては、テークバックの時に、手でクラブを持ち上げているからだと想像しております。

正確にいうと、腕が体からハズれてしまっているからだと思います。
よく古いタイプのレッスンプロさんが、「ゴルフなんて、手を上げて下ろすだけ」とかおっしゃいますけど、全然違うと思います(笑)。

手は、テークバックでローテーションする過程で、右肘が曲がる時に受動的に上がるだけだと考えております。
例えば、直立した姿勢で水平にクラブを振ったとしたら、右肘が曲がって、クラブ(手)が肩の高さぐらいまでくるだけです(ゴルフのスイングは、それと同じ腕の形で体を前傾させるだけだと思います)。

逆に、手を上げるというのはどういうことかというと、脇が開いて、腕全体を(肩より先の上腕から腕全体を)、能動的に上に持ち上げることを言っております(剣道の、竹刀を頭の上に持っていくような腕の動きです)。

大多数のアマチュアのスイングは、テイクバックで手を上げてしまって、体と腕の接続が離れてしまっているために、下半身リードでダウンスイングを始めると、手がトップに置いてきぼりになってしまうのです(いわゆる振り遅れの状態です)。

そうすると、ダウンスイングでは、手が遅れておりてきますが、
・体はすでに回っているため、手が前(爪先方向)に出てしまい、
・アウトサイドから手をおろさざるを得ず、
・その結果、カット軌道になってしまうという問題が発生します。

下半身から回して腕がアウトに出るのを防ぐには、(やむを得ず)体の回転を止めるしかありません。
そして、腰の回転をとめて、腕から先にダウンスイングを始めることで、クラブをインサイドにおろしてくるという流れになっているのではないか(という仮説でございます)。

よくあるスライスを治すためのレッスン法で、
・「アウトサイドインのカット軌道になっているのがスライスの原因である」という分析のもと、
・「極端にインサイドから振れば軌道が修正される」という指導がなされます。
・その結果として、トップから腕を真下に下ろして、インサイドからあおるように打つという、新しい問題が発生するケースをよく目にします(笑)。

ワンポイントのレッスンでしたら、その場でスライスが治ったりして効果があるように見えますが、実際には、
・腰の回転よりも手を下ろす方が優先度が高くなって下半身リードができなくなるし、
・インサイドアウトが強くなると、そのうちチーピンやシャンクとかがでまくって、どうしようもなくなってる姿が目に浮かびますよね・・・

「シャンクが出だしたら上級者の入り口」とか、よく聞きますけど、それって、
・とりあえず初心者時代のアウトサイドインの軌道が矯正されて、
・極端にインサイドから振るようになってシャンクが出始めると言いますか、、、

それはそれで別の問題が発生しているにすぎないので、
・気合で練習すればシングル入りもできるかもしれませんけれど、
・常にチーピンの恐怖をかかえた自称上級者さんなので、
・いざというときにチーピン(やフック)がでまくって、いまいちスコアがまとまらなかったりしそうな気がいたします。

結論としては、テイクバックで、手が体が離れてしまっていることが最大の原因なので、そこから治していくしか、根本的な解決ははかれないと思います。

 

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横峯さくらちゃんって、誰がどう見ても手と体が離れちゃってますよね。
ということは、下半身リードをしていないのか?といったら、もちろん賞金女王になるような人ですから、できているに決まっておりますw

子供の頃からあのようなスイングを極めているから実戦で通用するんでしょうね。
普通の人だと、インパクト時の腰と肩の角度って、腰が飛球線から45度、肩が飛球線と平行といった感じじゃないですか?
さくらちゃんって、腰も肩も、飛球線方向を向いちゃってますw

だから、完全に振り遅れてますけど、右腰あたりに左腕を伸ばして強引にインパクトしております(肩はぎりぎりまで我慢しているので、手が爪先方向に飛び出さないのかもしれません)。
でもやっぱり、球筋は左から戻すフェードですから、アウトサイドインってことには変わりはないのかなと。

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あと、さくらちゃんも宮里藍ちゃんも、子供の頃からあまり背が伸びていないのが、なにげに良かった点のような気がします。
背が伸びてしまうと、スイングプレーンが変わってしまうから、子供の頃のスイングと違ってきて不安定になっちゃうと思うんです。

有名なジュニアのゴルフ塾みたいのがありますけど、女子は、プロでも活躍する選手が出てますけど(選手層の薄さもあるでしょうけど)、男子で有名な選手がでてこないのは、そのあたりにも起因しているのではないかと推察しております。

 

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下半身リードといったら、例えば野球のバッターで、それができていない人って見たことがないし、ボールを打つスポーツにおける基本中の基本の技術ではないかと思っております。

野球とゴルフの違いは、
・野球は打点が前(飛球線方向)という点はありますけれど、
・ゴルフは、テイクバック時に手を上に上げてしまって、ダウンの時に、体の回転に対して手が遅れてしまうのが、下半身リードができいない最大の原因ではないかと思っているんですけど、いかがでしょうか・・・?

あと、アマチュアゴルファーにとって、最初の頃に、ボールを打つのは難易度が高いので(野球でも低めのボールをヒットにするのは難しいし)、初心者の頃に、どうしても手打ちでこわごわ当てにいく癖がついちゃうというのも、ゴルファーが下半身リードでスイングできない理由の1つなのかなー?などと考えております。