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ゴルフ関係者の間で、微妙に意見が割れているんですけど、ツアープロのスイングを見ると、(おそらく)全員実施しているコッキングの話でございます。
結論としては、多少の意見の違いはありますが、「ダウンスインにおいてコックは必要」という話をさせていただきます。

(おそらく)プロは100%コックを入れておりますが、理由としては、
・カナヅチで釘を打つ時と同じで、コックを入れるとクラブを鞭のように使えるからで、
・それは、手首を支点としたテコの原理になっているからですが、
・ダウンスイングでコックをすると、クラブが体の近くを通って、腕とクラブ全体の慣性モーメントが減少するため、スイングスピードが増加するんですよね。
・すなわち、腕全体の角速度を増加させることができて、かつ、鞭の効果でヘッドスピードも増加するから、コックを入れるているのであります。

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ただ、プロの発言とかを聞いていると、「コックを入れている意識はない」とかおっしゃる方がいます。
レッスンプロも、「コックについては敢えて言及しない」とか、カリスマコーチwの江連さんも、サンテレビの番組で言っていました。

わたしも、野球とテニスをやっていましたけれど、改めて軽く素振りをしてみると、テイクバックでは無意識に右手首を甲側に曲げております。
コックは、親指側に手首を曲げることをいいますので、右手首を甲側に曲げる(スナップ)とは関節の動く方向が違いますが、スイング(テイクバック)する方向に沿って手首が自然に折れ曲がるという話です。ゴルフは上下の動きも大きいので、手首が親指側に(甲側にも)曲がるのではないでしょうか?

コックに関する論点を整理すると以下のようになります。
①コックは必要か/不要か?
②テイクバックからコックは必要か/ダウンスイングのみで充分か?
③アーリーコック/レイトコックのどちらがよいのか?
④コックは意識していれるのか/無意識か?
⑤コックは深ければ深いほど良いのか?
⑥コック/リコック/アンコック/サムダウンとはなにか?

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①コックが必要か不要かといったら、(おそらく)100%のプロが、コックを入れているので、必要といってよいかと思います。
井戸木鴻樹プロや笠りつ子プロが、よくノーコック打法と言われております。確かにテイクバックではコックはいれていませんが、ダウンスイングではコックが入っております。

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②コックをいつ入れるのか?(テイクバックからか、あるいは、ダウンスイングからか)
テイクバックから入れてもいいし、少なくともダウンスイングに入るまでには入れておく必要があると思います。

③アーリーコックとレイトコック?
ダウンスイングの開始の時点で、無意識にコックを入れられる人は、レイトコックでも良いと思います。初心者さんで、うまくコックを入れられないというのであれば、アーリーコックにすれば良いのではないでしょうか?
上級者になっても、アーリーコックで特段違和感がないのであればそのままでもいいし、レイトコックの方が振りやすければそちらに変えても良いと思います。

④コックを意識していれるのか、無意識か?
最初は意識して練習する必要があると思います。少なくとも、きちんとコックで手首が曲がる角度を体で覚える必要があるかと思います。
あまり日常で行う関節の動きではないし、雑に習得してしまうと、左手首が曲がる方向が、親指側ではなくて、甲側に曲がってしまうというエラーがよく起こるからです。

一度体で覚えてしまえば、無意識にやればいいと思います。プロがよくおっしゃる「コックなんて意識していれていない」というのは、このような境地に達しているからではないでしょうか(ちょっと大げさですがw)。

無意識にコックを入れられる状態になると、
・トップオブスイングからダウンスイングに切りかえす時に、クラブは慣性で上昇を続けているにもかかわらず、
・しかし、腕は逆方向に下りようとしておりますので、
・そのタイミングで手首に余分な力が入っていなければ、自然と手首が親指側に折れ曲がります(カナヅチなんかそうです)。
・下半身リードでダウンスイングを始動して、その時に手に余分な力が入っていなければ、コックを維持したままハーフダウンぐらいの位置までクラブが下りてきます(カナヅチなら誰でもそうなります)。

⑤コックが深ければよいのか?
よくゴルフ中継で解説者が、「飛ばし屋は、コックの角度が深くてタメをキープしている」とかおっしゃいますが、佐久間肇さんが指摘するように、手首の関節は親指側には90度しか曲がりませんので、コックの角度を深くしようなんて考える必要は全くないと思います。

プロの連続写真を見るとコックが90度以下になっているように見えるのは、正面から見るとスイングプレーンが斜めになっているので、角度によってコックが深く見えるからだと思われます。
親指と人差指を「L」みたいなピストルみたいな形にして、斜めから見ると分かります。

⑥コックの話になると、「コックは無意識に入れる派」と、正反対の「超意識派」の間でw、言い争い状態になります(冗談ですがw)。
超意識派の方はたいがい、「コックには、コック・アンコック・リコックの3つがある」とか言いはじめます。

たいした話ではなくてw、
・コックは手首の曲がりのことで、
・アンコックは、インパクト直前にコックがリリースされること、
・リコックは、フォロースルーで再度手首が曲がりますという話なんですけど、
リコックとかどうでもいいです(笑)。それこそ無意識にやってくださいといった所存でございます(カナヅチなら誰でも無意識にやっております)。

その他、コックをリリースするときには、「手首を小指側に押し出すように曲げる必要がある」とおっしゃる一派もおりますw。
手首を小指側に曲げる動作のことをサムダウンと呼ぶらしいんですけど(サム(親指)ダウン)、プロのスイングを見てると確かにそうなっていますけど、そんなの意識してやらなくても、スイングの遠心力で自然になるのに身を任せればいいんじゃないでしょうか・・?(笑)

あとはカッピングとかその逆とかw、トップにおいて、左手首が甲側に曲がるのか(カッピング)、あるいは手の平側に曲がるのかという話なんですけど、「21世紀のイマドキのゴルフクラブは重心距離が長いからシャットフェースにする(左手を手の平側に曲げる)べき」という、かなり大きな勢力がゴルフ界には存在します(笑)。
わたしとしては、ごく軽く手の平側に曲げておくのが良いと思っております(何も意識をしていない時は、左手首と甲との間で少し角度がついておりますが、その角度(左手首と甲の角度)を直線的にする程度ですけど)。

結局自分も、コック1つでカッピングとか言い始めてるしw、ほんとはボウドインパクトとかにも言及したいところですけど、うざったいにもほどがあるので、このへんでコックに関する議論はお開きとさせていただきます m(__)m

コックを意識するとかしないとかよりも、コックは必要であるにもかかわらず、「ダウンスイングの初期に、コックを維持できずにリリースしてしまう(キャスティングしてしまう)アマチュアが大多数」という話の方が重要で、なぜキャストしてしまうのか、また、それを防ぐためにどうすればよいのかを考えながら練習した方が上達につながると思いますー。