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 ■スイングプレーンの現状整理

ベンホーガンがスイングプレーンを提唱して以来、ゴルフスイングに科学(理論)が導入されたといっても良いかと思います。
当初のスイングプレーンは、「肩にガラスの板を乗せて、その板を上につきやぶらないようにスイングしましょう」という話でした。
ホーガンが語っていたのは左腕の動き話なので、クラブ(ヘッド)がどのように動くのかが分からずに、「ホーガンはスイングの秘密を全て語っていない」という論争が起こりました。

その流れから、「我こそが、ホーガンが秘密にしていたスイングの秘訣を解明した」みたいな流言があとをたちませんw
シャフトプレーンという概念が世界中に流行した経緯もあって、レッスンプロさんも売れっ子になるために必死なのか、なんちゃらプレーンとやらが次から次へと発表されておりますw

ジェイソン・ダフナー選手

ジェイソン・ダフナー選手

■世の中に出回っているプレーン

・ホーガンプレーン

ベンホーガンが、プレーンとして提唱した元祖スイングプレーンのことです。ボールと肩(首)を結んだ平面のことをいいます。最近は「なんちゃってプレーン」が増えてきたので、分かりやすく「ホーガンプレーン」と呼ばれております。

たまに、ホーガンプレーンを、肩からクラブのネックに向けて線を引いている人がいらっしゃいます(シャフトプレーンと、線の出どころが一緒に書いてあります)。そうではなくて、ボールから伸びる線が本来のホーガンプレーンです(ホーガンの本にきっちり書いてあります)。
こういう点が分かっていないレッスンプロの話とかを聞いても、理論を受け売りしているだけの証拠ですから(ホーガンの本を読んでいない証拠ですから)、話半分ぐらいに聞いておきましょうw

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・シャフトプレーン

どなたが提唱し始めたのか存じあげないのですが、レッドベターというレッスンプロが、「当時強かったニック・プライスのスイングが、シャフトに沿ったスイングをしている」ことを紹介して大流行しました。
バブルの頃にアメリカに遊びにいった日本のカリスマコーチの皆さんが、このプレーンを輸入しただけで、スイングが分かったつもりになって喜んでおりましたw
20年ぐらいたったいまでも、そこから進歩してないって逆にすごいですww

・インパクトライン

井上透氏という有名なレッスンプロが提唱したプレーンです(アタッキングライン?)。
トップオブスイングにおける右肘と、ボールとを結んだ線が基準となります。
ダウンスイングで、ヘッドがその線より上を通るとアウトサイドインの軌道、下を通ればインサイドアウト、インパクトラインに沿って下りてくるのがオンプレーンスイングとのことです。

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・グラビティプレーン

田中振一郎氏という無名(失礼w)のレッスンプロが提唱しているスイングプレーンです(無名と言っても、「ゴルフレッスン」で検索すると、たまにGoogleの検索結果が1番上だったりしてビビリますw)。
クラブのライ角(トゥダウンを考慮してライ角のマイナス2度)を基準線とする理論です。「クラブの重心を直線的に動かすのが、もっとも安定的なスイングになる」という仮説のもとに考案されたプレーンとなります。

アドレス時のシャフトの角度や(シャフトプレーン)、トップの右肘などは(インパクトライン)、スイングするたびに位置が変わる可能性があります。しかし、ライ角は常に一定ですから、「プレーンが一意に確定する」という分かりやすい理論です。

・コンバインドプレーン

ツアープロで導入している人を見たことがないので、ちょっと発言を控えます。ご容赦願います。分かってください(笑)。

・その他

ホーガンプレーンとシャフトプレーンの中間がタイガーラインとか、シャフトと平行の位置に「ダブルスイングプレーン」があるとか、日本には表現の自由はありますけれど、思いつきレベルにもほどがあると言いますか、こういった風潮ってなんなんでしょうかねぇ? (^_^;)

「スイング中にグリップエンドが常にボール(飛球線)を指している」とかおっしゃる人も多いし、人間って、どうしても思い込みが強くなると、見たいものが見えてきちゃうんでしょうねぇ〜。

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■練習(理論)のための練習(理論)になっていないか?

先日、PGA公認のティーチングプロのレッスンを受けてきたんですけど、その方がおっしゃるには、理想的なスイングというのは、以下のようなプレーンになるのだそうです。

・テークバックは、シャフトプレーンに沿ってクラブが上がる、
・トップオブスイングは、左腕がスイングプレーン(ホーガンプレーン)と平行になる、
・ダウスイングは、シャフトプレーンとホーガンプレーンの中間を下りてくる(もしかして噂のタイガーライン?w)。

こんなこと、練習時間が限られるアマチュアが習得できると思いますか・・?
しかも、シャフトプレーンを基準にしたら、スイングするたびにプレーンが変わってきてしまうと思いますし。

失礼ながら、うがった見かたをさせていただくと、練習のための練習といいますか(理論をこねくり回していると言いますか)、いつまでのたっても上達させずに、ずっとレッスン料を稼ごうとしているのではないかとさえ思えてしまいます。
(実際、プロにそんなつもりはなくて、日夜スイングを研究した結果をもとに、レッスンをしているのだと思いますが)

それにしても、ちょっと難しすぎて私にはできそうにありません。もっとシンプルで確実な方法で上達したいです(虫のいい話かもしれませんが)。
というか、ざっくりし過ぎてて、とても理論とはよべないと思います。技術的に難しいことを言っている割には、結局クラブが、「なんとなくシャフトプレーンとホーガンプレーンの間を通れば良い」としか言えていないと思います。
(いつどのタイイングで、シャフトプレーンとホーガンプレーンとタイガーラインに軌道を切り替えるのかが分からないからです)

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ではどうすれば良いか?(何を基準にすれば良いのか?)と言ったら、「グラビティプレーン」が良いのではないかと考えております。
理論と言うからには、再現性があって測定可能でなければならないと思います。道具が、「21世紀のイマドキのクラブ」に進化しようが、時代を越えて普遍的であるべきです。
クラブに固有のライ角を基準にするグラビティプレーンが、知っている限りにおいて、それらの条件を唯一満たしているスイングプレーンだと思います。

そうは言っても、一直線にクラブを動かすのってかなり難しくて、アマチュアのスイングを見ると、ものすごいインサイドから上がってアウトから下りてくるとか、あるいはその逆とか、、、
PGAのレッスンプロさんが、「まずはシャフトプレーンとホーガンプレーンの間にクラブを通しましょう」と言いたい気持ちも分かりますよねー(笑)

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ジェイソン・ダフナー選手

ジェイソン・ダフナー選手

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