ビジェイ・シン選手

ビジェイ・シン選手

概要/結論

ゴルフは右手で打つのか?、あるいは、左手で打つのか?、よく話題になります。

結論といたしましては、「両手を使えば良いのではないか?」と考えております。
野球で「右手打法」とか言っているのは、ドカベンの「雲竜」ぐらいですから(雲龍は、左手1本打ちも出来るのですがw)。

ゴルフは、下半身リード(左腰の引き込み)が基本動作なので、普通に考えると、左手を重視するかと思いますけど、「左手打法」という用語は聞きません。どちらかというと、「左腰」に対抗したいのか、右手を重視した「右手打法」的な、なんちゃって理論が目立ちます。

 

右手打法とは何か?

「右手打法」の論法として、ありがちなパターンは、以下の様な点でしょうか?

①右利きの人は、右手を使った方が良いに決まっている(力も入るし、器用な動きもできる)。

②他のスポーツで、左手で打っている種目はない(野球、テニス、卓球、ダーツ等)。

③ビジェイ・シン選手のフォローを見ると、右手に空間ができている。それは、右手で強烈にスナップをしている証拠だ。

ビジェイ・シン選手

ビジェイ・シン選手

 

それぞれの意見に対する反論です。

①右利きの人が、右手を使うのはもちろん良いと思います。ただ左手も合わせて使ったらいかがでしょうか?

②左手で打っているスポーツはないとおっしゃいますけど、
・野球は、両手で打っています。
・テニスは、フォアバック・ボレー等、やることが多いので、器用な利き腕で打っているのではないでしょうか?
力が入りにくいバックハンドは両手で打っている人が多いということは、両手の力を合わせて使うのが有効ってことですよねー?
・卓球もダーツも、パワーを必要としないと思うので、器用な利き腕を重視しているのではないかと。字を書く時に右手を使うようなイメージかとおもいます。

③ビジェイ・シン選手の右手は、本人に聞かないと分かりませんけど(聞いても答えは返ってこないと思いますけどw)、右手に無駄な力が入っていない証拠であるとも考えられませんかね・・? 右手の力だけで打とうと思ったら、グローブを右手にはめると思いますし。

まとめると、ゴルフは、力(飛距離)と器用さ(方向性)を要求されるスポーツです。アプローチやパターでしたら、右手打法も良いかと思いますけど、安定したスイング軌道を確保しながら、最大の飛距離を出そうと思ったら、野球と同じように両手を使うのが合理的だと思うのですが、いかがでしょうか?

野球と違って、「21世紀のイマドキの最新クラブは軽量化が進んでいるので、右手1本で充分だ」 という説には反論できていないですね・・
まあ、軽かろうが、ゴルフはテニスとかと違って、瞬時に打点を変えたりする必要がないので、器用な右手だけでなくて、せっかくなら両手を使えば良いのでは?という回答もありかと思います。

 

手を使う時の注意点

ただし、「両手打法」、なかんずくw、右手のパワーを活用しようと思ったら、振り遅れていないことが重要です。
なぜなら、「振り遅れる」というのは、全身の動き(タイミングが)あっていないということなので、その状態で、全身の力を使ってボールを打っても、真っ直ぐに飛ばないからです。

テークバックの時点で、クラブを手で上げてしまうと、腕と体が離れてしまうことが多いです。
手が体から離れた状態で、下半身リードでダウンスイングを始めると、

・手が体に戻ってくるまでに時間がかかってしまうために、
・腰の回転が先行してしまい、手が下りてくるのが遅れてしまいます。
・腰が、飛球線と平行になるぐらいの位置まで回転しているにもかかわらず、
・手は、まだ肩のあたりまでしか下りてきていなかったりします。

手が肩ぐらいの高さにあるときに、打ちにいきたくても、インパクトに向けてタイミングが合いません。
そうなると、一般的にどういう対処をしてしまうかというと、
・腰の回転を止めて、
・手だけで振りにいってしまいます。

手が、肩のあたりから鋭角的にアウトサイドインの軌道でおりてきて、なおかつ、右手でクラブを押しながらインパクトをしようとするので(間に合わそうとするから)、リリースが早くなり(早めにキャストして)、すくい打ち&ぽっこん球になるという流れになるわけです。

 

手を使うまでの準備

まずは、テークバックで、手と体を離さずにトップを作るのが最優先事項です。

テークバックは、左肩を下げることから始めて、
・ハーフバックぐらいまでは、手も腕も何もしません。
・つづいて、腕をローテーションしながら右肘を曲げて、
・クラブをトップオブスイングの位置にセットします。

ダウンスイングは、
・「腰が飛球線と平行」「肩が45度ぐらいの角度」の時に、
・逆ローテーションで、クラブを戻してくると、ハーフダウンの位置まで下りてきます。

ハーフダウンまでは、左腰と腕が限界まで引っ張り合いをしていて、その後、インパクトまで一気に力を集中します。

・左腰が回転し続けることで、腕が左に引き込まれて(グリップエンドの方向が急角度で左に曲がって)、
・その反動で、ヘッドが走ります(投釣りで、仕掛けを投げる瞬間に、竿の手元を一気に体の方に引き込むような動きと同じです)。
・ここからインパクトにむけて、両手の力をマックスにします。
(ハーフダウンで、インサイドインの位置にクラブがセットできていれば、どれだけマン振りしようとも、ボールはフェアウェイセンター方向に飛んでいきます(理論的にはw)。もちろんスクエアフェースになっていなければ、飛んでいる途中でボールが曲がってしまいます・・)

 

結局、原理原則に戻る

ただ、ここで肝心なのはビハインドザボールでございます。
もしビハインドザボールができていないと、ハーフダウンからインパクトの間で、クラブが動く距離(と時間)が不足してしまいます。

ハーフダウンの時のグリップエンドは、アゴの下あたりに来ております(正面から見て)。
しかし、ビハインドザボールができていないと、ボールもまたアゴの下あたりにあります。(グリップエンドとボールが、両方ともアゴの下にある状態です)
その状態で、ハーフダウンの位置からインパクトしようと思っても、物理的に距離が足りません。
(打とうと思っているボールが既に真下にきているからです)

そういった状態になると、コックをキープできず、
・ダウンの早いタイミングでリリースして打ちにいかないと、インパクトできない状況に陥ります。
・そこをなんとかしようと、反射的に、ボールを打つように体が反応してしまいます。

すなわち、キャステイングしてしまう主な理由は、
・テークバックで、手と体が離れていることと(振り遅れと)、
・ビハインドザボールができていないことが原因なのであります。
手元調子のシャフトに変えたぐらいでは、根本的な解決にはなりません

 

まとめ

「右手を使うのか?、あるいは、左手を使うのか?」、最後にベン・ホーガンの言葉で締めさせていただきます。

『ボールは両手で、できるだけ強く叩くこと。ただし、左手首の骨が顕著に隆起しなければならない(ハンドファーストが、できていなければならない)』

体全体の力も使い(下半身リード)、そして、手(腕)の力も使ったら良いということであります。

ただし、次の原則ができていなければなりません。
ステイビハインドザボールインサイドインスクエアフェースクラブを手であげない

逆にいうと、それができていないからw、「右手打法」なんていう話が出てくるんじゃないのかなーと思っております (^^)