目標の狙い方 (エイミング)【ゴルフの基本】
なぜ狙い方(エイミング)の習得が必要なのか? 野球やテニスとの違い
ゴルフは、ボールを最も遠くに飛ばすメジャーなスポーツだと思います。
プロスポーツ選手ではない一般の人でも、男性なら300メートル、女性も200メートル以上ボールを飛ばせる人がいます。
野球で300メートルもボールを打ったら、もちろん場外ホームランです。
そして、野球とゴルフの違いは、野球はライトとレフトで左右に90°の範囲がありますが、ゴルフは、左右の幅が10°ぐらいしかありません。曲がりすぎると林の中にボールが入ってしまいます。
ゴルフは、ライナーや強いあたりのゴロもNG で、全てフライのホームランを打つ必要があります。
飛ばし屋の人になると、左右の角度 5度や6度程度しか許容度がありませんので、時計の針でいうと、1分ぶんぐらいの角度の精度を要求されます。
利き目(ききめ)の調べ方。
ゴルフで目標を狙う際には正確性を要求されるため、ご自身の利き目を使います。
利き目の調べ方は、両目で何かものを見て、片目ずつウインクをするように交互に目を閉じて、両目と見え方が同じほうが利き目になります。
実際にゴルフ場に行った時には、狙う目標地点から仮想的な線を引きます。
利き目を使って、脳内で長い仮想的な線を引きます。
仮想的な線のことを、ターゲットライン、あるいは、飛球線とよびます。
ターゲットライン上に、ボールの他にもう一点、何か目印を見つけて、ボールと目印が作る線に対して、平行に構えます。
エイミングの注意点2つ(左を向きやすく、右を向きやすい)
目標を狙う際には、左右の打ち出し角に対する精度が要求されます。
例えば、時計の針で1分(6度)右に向いて構えて、そのまままっすぐ打ってしまうと、ボールは右の林の中に一直線です。
左右の角度はそれぞれ5度以下(合計10度以下)くらいの精度を保ちたいところです。
人間の目は、真横を向いて方向を正しく認識するほど性能がよくなくて、初心者さんは右を向きやすいです。
また、ゴルフのグリップは左右対称に握りません。
右手を左手よりも遠くに持ちますので、初心者さんはデフォルトで右肩が前にでてしまいがちです。
右肩が前にでたまま打つと、ボールが左に飛んでしまいます。
まっすぐ打ってるのに左に飛ぶし、視覚的には、ボールはもっと右方向に打たなければならないと思えてくるし、、、わけがわからなくなります。
世界のトッププロでも、まっすぐ正確に立つのは難しく、練習するときには、毎回必ずターゲットラインを確認してから打ち始めます。
初心者さんも、正しくターゲットを狙えているかどうか、ぜひお友達などと確認しながら練習をしてください!
エイミングとプレーファースト
打ちっぱなし練習場でボールを打っていると、「まっすぐ狙うのがそんなに難しいことなのか?」と思いますが、実際にコースに行くと、大自然は曲線だらけなので、正しくターゲットを合わせるのも一苦労です。
練習場でぜひやっていただきたいのが、なんとなくまっすぐボールを打つだけではなくて、あえて斜めに、しかも、きちんと狙いを定めてボールを打つ練習です。
床のマット(直線)に対して、わずかに狙う方向がずれただけでも、ものすごく構えにくくなりますので、本番に向けてよい練習になります。
そして、本番(ゴルフ場)に行くと、1ホールを約15分で回るのが目安になります。
4人1組でまわりますので、移動時間を引くと、1ホールの1人の持ち時間は2分ぐらいしかありません。
上級者さんは、持ち時間2分のなかで4打ぐらいで打ちますので、1打に30秒使えますが、初心者さんは、1打にその半分の15秒ぐらいしか使えない計算になります。
誰もが初心者からゴルフを始めていて、初心者さんの気持ちを理解しておりますので、別に慌てる必要はありませんが、意外に持ち時間が少ないという認識をもとにプレーしていただければと思います。
テレビ中継で見るトッププロと同じような動きをしていると、進行が遅くなってしまいますのでお気をつけください。