スイングの要素分解2 つまずきポイント

スイング要素分解8 クラブをおヘソにつけて素振り

ゴルフは、クラブを手で持っておりますので、ボールを遠くに飛ばしたいと思うと、誰もが最初は、手を右から左に高速で動かしたくなります。

最近のクラブは、昔と比べて軽くなっており、手だけで振っても、腕力のある男性の方でしたら、かなりの飛距離が出たりします。

ただ残念ながら、手先は器用なので、ちょっとしたプレッシャーに反応して、肝心なときに思うように動いてくれなかったりします。

ゴルフは、5ミリ、1センチの精度でボールを打つ必要がありますので、ちょっとした誤作動が命取りになります。

もちろん、手の筋肉も使いますが、基本の基本は、体の回転力を、クラブに伝えてボールを打ちます。

腕と体の関係をなるべくかえずに(腕と肩で作る三角形を崩さずに)、まずは、ゆっくり正確に素振りをしてみてください。

動きの詳細につきましては、動画をご覧ください。

スイング要素分解9 つまずきポイント! 手を速く振るとスライスします

餅つきやトンカチで釘を打つときなどでは、手首を柔らかく使って、道具の先端を走らせる動きをします。

ゴルフになると、おそらく無意識だと思うのですが、右手の手のひらでボールをひっぱたく感覚が強くなり、手を高速で動かすことに意識がいってしまいがちです。

手を速く動かすことでクラブのスピードがあがるのならば、キコリは、手元の動きをとめずにオノを振るはずです。

実際にはそうはなっておらず、また、ムチの先端は、噂によると音速を超えるそうです(時速1000キロ以上)。

ムチも、手元のスピードを減速させることで、先端の高スピードを実現しております。

ゴルフも、頑張って手を高速で動かしたくなりますが、実は、打つ直前に手を減速させる必要があります。

理由は、トンカチやムチと同じ仕組みだからです。

スイング要素分解10 慣性の法則と二重振り子

慣性の法則というのは、動いている物体はそのまま動き続け、とまっている物体はそのままとまり続ける現象です。

手元の動きを速くして、右手の手のひらでボールを高速でひっぱたこうとすると、手元が加速します。

先端のヘッドは、慣性の法則により、元のスピードを維持しようとして、手元に遅れをとってしまいます。

ゴルフクラブは、ヘッドの片側がシャフトにつながっており、グリップを引くと、犬の散歩をしているように、クラブヘッドがひっぱられます。

クラブがシャフトによって目標方向にひっぱられると、クラブの構造上、フェース(クラブの面)が右を向いてしまいますので、必然的にボールに右回転(スライス回転)がかかってしまいます。

逆に、手元のスピードを減速させると、慣性の法則によりヘッドが動き続け、それがリリースという動きにつながります。

スイング要素分解11 手元を減速するとフェースが閉じてスライスが直る

ゴルフクラブは、野球のバットが円形なのと違い、ボールを打つ面が決まっております。

野球のバットは、ピッチャーの方に構えた面と、打つ時の面が異なります。

野球のバッティングと同じ打ち方をゴルフでしてしまうと、100%スライスします(面が右を向いてしまうためです)。

しかし、ゴルフスイングは、腕とクラブで二重振り子の形態をとります。トンカチで釘を打つ時のように、ゴルフクラブも手首を柔らかく使い、インパクトの前に手の動きを遅くすると、クラブの先端のスピードがあがります。

クラブがインパクトに向けて動いている途中で、手元が減速すると、先端には進みたがる力が働きますので(慣性の法則)、ゴルフクラブの先端は、シャフトから出っ張っているため、勢いがついて(慣性の法則)、ェース面が左に回転する動きが受動的に発生します。

ゴルフは、デフォルトでスライスが出やすい構造になっておりますが、正しくクラブを使えば、右を向いていたフェース(面)が左を向くことになり、スライスを防止することができるようになります。

スイング要素分解12 クラブは3次元的に動く(X軸、Y軸、Z軸)

初級者さんにありがちなエラーとしては、右手の手のひらを、右肩を支点にして、右から左に加速させてボールをひっぱたくイメージを持ちがちなことです。

もちろん、手のスピードが速ければそれに比例して、先端(クラブヘッド)のスピードもあがりますが、手を加速するのではなくて、手を減速するとヘッドスピードがもっとあがるところがゴルフの難しいところです。

トンカチで釘を打つように、手元のスピードを減速させると、手元の4倍ぐらいのヘッドスピードが得られます。手元を加速させると、タメが使えませんのでせいぜい2倍が限度です。

手首に角度をつけることをタメといいますが、タメてリリースする手首の動きのことを、ゴルフではアルファといいます。

その他、クルマのハンドルを左右に回すように、腕を左右に回すことをベータ、シャフトをぐるぐる回す動きをガンマと呼びます。

詳細は、動画をご覧ください。

スイング要素分解13 2つの流派とは?(腕の動きは上回り? 下回り?)

人が3人集まれば派閥ができるそうですが、ゴルフスイングも、知らず知らずのうちに流派が分かれていきます。

右手と左手のどちらを上にしてスイングするのか?という話なのですが、世界の主流は、今も昔も右手が下でございます。

日本では3年ぐらい前までは、右手を上にするスイングが主流だったのですが、ここ数年で、右手が下のスイングに転向が完了したようです。

ノコギリや草刈りに使うカマ等、日本人は、基本的にモノを引いて使うと思いますが、アメリカのノコギリは押して切るそうですし、民族的な違いが根本にあるのかもしれません。

ゴルフは欧米が発祥なので、欧米人の動きに合わせて道具が作ってあるでしょうから、日本人は、意識を多少変えてゴルフクラブを扱う必要があるのかもしれません。アメリカで買ったノコギリを、頑張って引いて使っても板は切れません。

スイング要素分解14 右手の返し方?

ゴルフスイングする際には、腕をねじる必要があります。ドアノブやドアのカギを左右に回すイメージです。

腕をねじる際に、ボールを打つ直前直後で、
・右手を左手の上から返す動きと(上回り)、
・右手が下から左手を追い抜くスイングがあります(下回り)。

人間の体はどこかを高速でねじる動きが苦手らしく、ある程度の練習が必要となります。

練習方法は、色々と今後ご紹介させていただきますが、①手首を柔らかく使ってトンカチで釘を打つ動き、②ドアノブを回すように腕を左右にネジる動きをぜひ習得してください。

スイング要素分解15 ゴルフはスライスするのがデフォルト

ゴルフスイングを、体の動きと腕の動きに分けて考えると、以下のように分類されます。

<体の動き>
・肩の回転
・腰の回転
・肩と腰の捻転差

<腕の動き>(ゴルフ用語では、アルファ・ベータ・ガンマなどと呼びます)
・手首の曲げ伸ばし(アルファ)
・腕の回転(ベータ)
・掌屈 背屈(ガンマ)

スイング中、腕と肩で作る三角形は、原則としておヘソの前にあります。

アドレス時のボールの位置は、おヘソ(手)の前にありますが、インパクトの瞬間は、腰が左に回転しているため、おヘソが左に移動しております。

手元が左(目標方向)に移動しているなかで、ボールの位置はかわりませんので、ヘッドをボールに届かせようとするとフェースが右を向き、その結果スライスしてしまいます。

インパクトで右を向いたフェースを閉じるためには、左手首を掌屈して(ガンマトルク)、ボールをまっすぐに飛ばしてください。

詳しくは動画をご覧ください。