ハンドファースト

ハンドファーストについて、動画でご説明をさせていただいております(再生リストのリンク)。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLDnNzUzOkLPKbLZk1wQiwzHSQsS2zCGjY

ゴルフ界で、見解の相違が見られない技術にハンドファーストがあります。

ハンドファーストとは、手がクラブヘッドよりも先行してインパクトする打ち方です(体の正面から見た場合に、手がヘッドよりも飛球線前方(正面から見て向かって右。自分から見て左)に位置しております)。
逆の用語は、ハンドレイトとか、たまにヘッドファーストとか言う方がいらっしゃいます。

電車の機関車も、大型トラックのトレーラーも、先頭車両が全体を引っ張っておりますし、野球もテニスも、ハンドファーストでインパクトしております。

ハンドファーストにするメリットとしては、、、

競争が厳しいツアープロが100%ハンドファーストにしているということは、スイングにおいて自然な動きなはずで(スイング中のエネルギーを無駄使いしていないはずです)、当然無理してやっているはずはなくて、もっとも正確で(反復性・再現性が高いスイングができて)、飛距離にも貢献する打ち方なのではないかと想像できます。

簡単にいえば、
・ロフトが立って飛距離が伸びる、
・振り子(ヘッド軌道)の最下点がインパクトの後にくるので、ボールにクリーンにヒットでき、
・コックがキープできている証拠だからヘッドスピードが上がる、
・下半身リードで、下から順に力が伝達されて、ムチのように最後にヘッドに力が伝わるのでヘッドスピードが上がる、
・逆に、すくい打ちになっていない証拠だから、打点とスピン量が安定するといったところでしょうか?

ただ、なかには勝間和代さんのように、ハンドファーストはアマチュアには出来ないとおっしゃる方もいます。
(勝間さん)「ハンドファーストは、プロ並みの筋力と練習量がある人たちは可能ですが、(アマチュアが)するべきかどうかは大きな疑問だったりします」
http://www.katsumaweb.com/news.php?id=1681

おそらく、ハンドファーストに打つためには、「インパクトぎりぎりまで、力ずくでコックをキープする必要がある」と勘違いしていると思うんですけど、確かに、アマチュアでハンドファーストで打っている人って、めったにお目にかかりません。

逆説的には、アマチュア用のアイアンは、ものすごくストロングロフトなので(ロフトがデフォルトで立っているので)、ハンドファーストで打てない人(すくい打ちのぽっこん球の人)でも飛ぶように作ってあるし、逆に、超ストロングロフトの5番アイアンとかをハンドファーストで打ったとしたら、ロフトが立ち過ぎててまともに飛距離がでないかと思います。

つまり、メーカーも、アマチュアがハンドファーストで打てていないことをお見通しで、それに合わせたクラブ作りをしているのではないのかなーと。

なぜ、アマチュアは、ハンドファーストで打てないかというと・・・、

・直接的な原因は、すくい打ちになっているからですよね。
・すくい打ちの原因は、ダウンスイングの初期にコックがほどけてしまう(キャストしてしまう)からで、
・キャスティングしてしまう理由は手打になっているからです。
・手打ちの理由は、ボールに当てたいという思いが強いからというのと、
・根本的には、腕が体からはずれているため(テークバック時に、手でクラブを上げているため)、ダウンでクラブが間に合わないから(振り遅れるから)、
・振り遅れを取り戻すために右手で押しているので(右手で押さないとインパクトに間に合わないので)すくい打ちになっているのではないか?という仮説でございます。

では、どうやったらハンドファーストで打てるのかというと・・・
・腕と体を一体化させて、振り遅れをなくすのが根本的な解決策かと思いますが、
・左腕(左肩)を中心にスイングして(左腕が左肩を支点にして)、時計の針が動くように最短距離でハーフバックまで降ろしてくることが必要条件なのではないでしょうか?
(正確には、腕と体が一体化しているので、体が回ると同時に腕が降りてくると表現するべきかと思いますが)

ハンドファーストに打とうとすると、ありがちなエラーですが、手元を腕だけで飛球線方向前方(正面から見て向かって右、自分から見て左)につきだして、頑張って移動させようとする動きがよく見られます。

おそらく、腕だけでハンドファーストの真似事をしても、残念ながらフェースがスクエアに戻ってこなくてスライスがでまくったり、恐ろしいことに最悪シャンクが発動したりしてしまいます。

なんちゃってハンドファーストを解決するためには、腕と手だけでハンドファーストの形を作るのではなくて、腰の回転に引っ張られた状態で作るのが正解なのではないでしょうか?

インパクトの時点では、アドレスの時点よりも左腰が回転している分、左の背中も含めて、左腕(左肩)がボールよりも遠い位置に移動しておりますので、グリップの位置が飛球線方向に移動することになります。

試しに、アドレスの状態から、その場で左腰を左45度ぐらい回転させてみると、左腕が腰の回転につられて引っ張られるので、インパクト時のグリップの位置が分かるかと思います。

そもそも、スイング中の手(グリップ)は、どこにあるべきなのか?という論点もあるかと思いますが、結論としては、原則として体の中心(おヘソの前)にあるべきではないかと考えております。

分かりやすい例としては、ヘソからシャフトが伸びているようなイメージです(体の回転運動の中心点(上半身を正面から見て、頭とヘソを結ぶ線上)にグリップエンドが重なるようなイメージです)

アドレスの時点におけるグリップの位置などもおのずから決まってくるはずです。

よくアドレスの際には、「グリップを左太腿の前に持ってきましょう」とか聞きますけれど、
・単に手元(グリップ)を、腕だけを使って左に移動させるのではなくて、
・まず最初に、手元(グリップ)をヘソの真正面にセットして、
・次に、上半身全体(頭、体、腕)を右に傾けると、
・手元(腕)が、左(左太腿の前)に移動するというのが正解なのではないかと考えております。
(右膝を軽く曲げて、骨盤から右に傾ければ良いのではないかと)

7番アイアンとかだと、「ボールを真ん中(体の真正面)にセットしましょう」とかよく聞きますけれど、はじめに真ん中に置きますが、
・骨盤から上半身を右に軽く傾けることで、手がややハンドファーストになり、
・ボールの位置については、最初は体の真正面だったのが、頭が右に傾くことによって、
・ビハインドザボール(左耳ぐらいの位置)になる点も、重要なポイントでございます。

ハンドファーストでインパクトすることを目的にするのではなくて、正しいスイングをすれば、「結果としてハンドファーストになる」というのが目指す姿なのではないでしょうか? それが今回の結論でございます!

■ 動画(再生リスト)の一覧です(以下 サンプル)。
https://youtube.com/playlist?list=PLDnNzUzOkLPKbLZk1wQiwzHSQsS2zCGjY