100切りを目指すための基準値一覧(「ゴルフデータ革命」まとめ)

100切りを目指すために目標とする基準値は、結論から言うと、以下の通りでございます。

・無理にパーを狙わずに、ボギーオンの回数をKPIにする(ボギーオン9.5回が目標)。
・100ヤード以上のショットの精度を上げる。
(アマチュアの平均スコア10打の差のうち、4打は100ヤード以上のショットが影響している)
・ドライバーの平均飛距離を225ヤードぐらいにする。
・パットは、6メートルを2パット圏内として、ショートする確率を下げる。

アメリカの大学教授が、アマチュアの数十万のショットと、アメリカPGAツアーの10年以上の全ショットを分析した結果を本にしております。

ゴルフ データ革命/マーク・ブローディ 著

Strokes Gained(稼いだ打数)」という概念を提唱していて、カップまでの残り距離におうじて、その距離からホールアウトするまでの平均打数をもとに、自分のショットが、平均とくらべて良かったのか(Gainしたのか)、悪かったのかを定量的に評価できる手法でございます。

例えば、ワンピン(8フィート、約2.4m)から1パットでカップインした場合、PGAツアー全平均のパット数が1.5打なので、自分の当該パットが1打でカップインしたら、平均よりも0.5打良かった(1.5-1=0.5)などと測定できます。

レベル別のアマチュアのデータも載っていいるので、100切りを目指すかたの参考になるデータをご紹介いたします。

アベレージ90のかたのボギーオンは12.3回。アベレージ100は9.5回。

100切りを目指すレベルのかたは、パー5の2ndショット等で、スプーン(3番ウッド)とかが苦手でしたらあまり使わずに、無理をせずにボギーオンを目標にされると良いと思います。ボギーオンというのは、パー3なら2打でグリーオン、パー4なら3打、パー5なら4打のことです。

スコアカードのハンディキャップの難易度を見て、難しいホールから半分ぐらいは(数字の小さい方から半分ぐらいまで)、デフォルトのパーの数字にプラス1を加えて上書きするぐらいの勢いで良いと思います。パー4と印刷されている数字を、鉛筆で5に書き換えて、無理せず3打でグリーオンを目指します。

初心者のかたなら、パー4の数字を6に書き換えます。6打がパーになるので、本来はダボでも、自分の実力としては充分にパーとみなせるので、無理せず楽しくラウンドできると思います。

スイングが固まってきたら、ある程度の確率で、狙った距離(と方向)にボールを打てるようになりましょう〜

100切りが間近になるレベルまでに、パットやアプローチの最低限の技術を習得しておく必要がありますが(50パットとか、グリーンまわりをいったりきたりとかを卒業したら)、アベレージ90を目指すならば、少し長めの距離のショット(150ヤード等)の精度を上げる必要があります。

平均10打スコアアップするためには、そのうちの4打が、100ヤード以上のショットがしめるからです。レベルが平均10打違う人同士を比べると、10打のうち、100ヤード以上のショットで平均4打差がつきます。

ドライバーの飛距離と曲がり角には、スコアとの相関関係があります。飛距離が10ヤード伸びると約1打、曲がり角が1度少なくなると約1打スコアップします。ドライバーを5回打って2回は225ヤードを超えるぐらいの飛距離を目指してください。

パットは、1.5メートルを50%の確率で1パット。6メートルから2パットがアベレージ90の平均値です。

パットで重要な距離は、ラウンド中のパットの回数が多くて、かつ、上級者と中級者との間でスキルの差が大きい1.2メートルとなりますので、1.2メートル前後のパット練習を念入りにしてください。

アマチュアは、パットをショートするかたが多いので(プロの2〜3倍)、できるだけ強気でせめてくださいませ〜 (^^)

『人生には誰でも4つの記念すべき日がある。一つ目は誕生日、二つ目は婚約の日、三つ目は結婚の日、四つ目は死亡の日である。だがゴルファーにはもう一つこれに加える日がある。それは初めて100を切った日だ』リューイス・ブラウン