コック、アンコック、リコック

スイング中の腕や手は3次元的に動きます。ゴルフでは、3次元空間のxyz軸を、それぞれ アルファ ベータ ガンマ と(なぜか)いいますw
カッコつけんなよって気がしますけど、α β γ 意外と分かりやすいです (^^)

飛距離アップを実現するためには、当然ヘッドスピードを上げる必要がありますが、ボディターンや地面反力など、いろいろな技術があるなかで、一番といって良いほどのキモは、アルファトルクの正しい使い方です。コック、ヒンジなどといいますが、手首の関節を、親指側や小指側に曲げ伸ばしすることで、タメとリリースが発生し、ヘッドスピードアップにつながります。

腕とクラブで二重振り子状態をつくることで、腕の振りの4倍から5倍ぐらいのヘッドスピードが発生しますので、ぜひコック(アルファトルク)のスキルを習得してください!

手が加速し続けると飛ばない

ヘッドスピードが速ければ速いほど飛距離が伸びますが(もちろん、バックスピン量なども関係があります)、ヘッドスピードを上げるためには、クラブを持っている腕や手のスピードを上げる必要があります。

ゴルフなんてとまってるボールを打つだけだと甘く考えてしまいがちで、ありがちなエラーとして、インパクトにかけて、手を右から左に(目標方向にむけて)加速しながら打ってしまう方が多くいらっしゃいます。

手のスピードが遅ければ、もちろんヘッドスピードは上がりませんが、インパクトの直前で、手のスピードを減速しないとヘッドスピードがあがりません。

例えば、バスや電車が急加速すると、乗客は後ろに置いてきぼりになります。
(ゴルフだと、手を急加速すると、ヘッドが後ろに置いてきぼりになります)

手が減速することで、コックした手首がリリースされて、ヘッドスピードが上昇します。

ゴルフの大きな難所の1つとなりますので、まずは知識として、手(グリップスピード)を減速させるとヘッドスピード上がることをご認識ください!

ヘッドスピードはグリップスピードの4倍~5倍

飛距離アップのためにはヘッドスピードアップが必要となりますが、ヘッドスピードを上げるためには、大元の腕や手のスピードを速くする必要があります。ゴルフでは、手元の動きをグリップスピードという用語で表します。

男子プロだと、グリップスピードが10~12(m/s)、女子プロや一般アマチュア男性は、8~9(m/s)ぐらいです(時速 30キロ~40キロ/h 程度)。

コックで作ったタメを、ぎりぎりまでキープして解放(リリース)すると、ヘッドスピードが上がりますが、インパクトの直前で、手元(グリップスピード)を減速させないとヘッドスピードが上昇しません。

減速させると文字で書くと簡単に思えますが、スイング中で行うのはなかなか難しいです。難しいですが、まずは知識として理解していただければと思います。

知識がなくて、手を右から左に全力で加速させ続ければ、飛距離が伸びると勘違いされてらっしゃる方が意外と多いのでご注意ください。

タメとリリースが正しくできると、クラブの番手にもよりますが、グリップスピードの4倍から5倍のヘッドスピードがでます。

たまに、林から出すだけとか、グリーンの手前にきざむつもりで軽く打ったら、予想以上に飛んだことがあると思いますが、おそらくですけれども、手の力が良い感じにぬけて、グリップスピードが減少して、ヘッドスピードが上昇したのかもしれません (^^)

コックはどこまでキープすればよいのか? コック、アンコック、リコックとは?

飛距離があまり出ないアマチュアの方は、切り返し直後から腕や手に力が入ってしまい、コックをすぐにリリースしてしまいがちです。アーリーリリースといいます。

ダウンスイング中、右のポケットぐらいまでコックをキープしたいところです。シャフトが股の高さぐらいで水平になるのが理想です。

アマチュアの方の多くは、みぞおちぐらいの高さで、シャフトが水平になってしまいます。

右ポケットまでコックをキープして、インパクトに向けて、グリップがやや上昇し、体の方に引き込まれるのが理想となります。

コックにかかわる用語としては、
・テークバックで手首を親指側に曲げることをコック、
・インパクトに向けて手首が小指側に曲がることをアンコック、
・フォロースルーで再度手首が親指側に曲がることをリコック、
などといいます。

ゴルフなんてボールが止まってるし、右手で思い切り引っぱたけばいいんでしょ・・? そんな簡単な話なら誰も苦労しない。。

ゴルフはボールが止まっているので、野球やテニスよりも簡単にボールが打てると思うのは、ある意味当然だと思います。もちろん、ボールが打ちにくい外角低めにあり、野球のバットよりも長いクラブで、3割の確率でヒットを打てば歴史に残る大打者になれるわけもなく、9割以上ぐらいの確率で、左右の幅が10度ぐらいの角度で、毎回バックスクリーンにホームランを打たなければならいというのは、予想以上に難しいです。

ボールがとまっていると無意識に油断してしまうのか、ボールを遠くに飛ばそうと思うと、とにかく右手を、上から下にボールを引っぱたくように動かしてしまい、コックやタメやリリースなどが使えない方が散見されます。

原理は、トンカチで釘を打つのと同じです。手元(グリップ)からボールに向かっていき、途中でグリップのスピードを減速させてヘッドスピードを上昇させます。

一度、右手の手のひらで、ボールを強引にひっぱたくような癖がついてしまうと、あとから直すのはたいへんです。ぜひとも、コック(タメ)とリリースの動きを、まずはご理解いただき、徐々に習得していってください!

なぜプロは深いタメを作れるのか? 左手首を背屈しているから

手首の関節は、
・左手首を甲側に背屈すると、親指側に曲げやすくなり(コックしやすくなり)、
・左手首を手のひら側に掌屈すると、コックが難しくなります。

インパクト直前までコック(タメ)をキープしてリリースできると、最大のヘッドスピードが得られますが、左手首を背屈したままインパクトをむかえると、フェースが右に開いてスライスがでやすくなります。

一昔前までのトッププロは、トップからダウンスイングの途中まで左手首を甲側に背屈して、限界までコック(タメ)をキープし、インパクト直前で、左手首を手のひら側の掌屈に切り替えていました。

最近のトッププロは、左手首をあまり背屈せずに、掌屈のままシャットでスイングをする選手が増えてきました。

その分、体を鍛えているのでしょうが、一般のアマチュアの方は、まずは左手首をまっすぐな状態ぐらいでトップを作り(背屈も掌屈もしないフラットな手首の状態)、ダウンスイングから掌屈することで、フェースを閉じて、つかまったボールを打つようにされると良いと思います。

コックをキープするには、まずはグリップの確認から。縦コック、横コックとは?

飛距離アップするためには、コック(タメ)とリリースが、最大といっても良いぐらいキモになります。トンカチで釘を打つ腕の使い方と同じなので、簡単そうに思えますが、自己流で正しくできる方は、残念ながらあまりいらっしゃいません。よくて10%ぐらいの割合です。

退屈だと思いますけど、まずはグリップから確認されると良いと思います。油断すると、クラブを上から押さえつけるグリップが、おろそかになりがちです。

グリップを、手のひらの肉でしっかり上からおさえてください。

コックの話題になると、最近、縦コック、横コックという用語がでてきます。縦コックは、手首を親指側に曲げる動き(撓屈 とうくつ、尺屈 しゃっくつ)、横コックは、主に右手を甲側にまげる動きです(背屈)。

横コックは、ヒンジとも言います。右手の手首を甲側に背屈し、右肘を曲げることで、テークバックでクラブの位置が高くなります。鏡や動画をとって、スイングプレーン上をクラブが動いているか確認しながら練習してください!

コックの練習ドリル。コックは、いつ どこで どれだけ入れれば良いのか? コックの基準?

コックを入れるのは簡単そうですが、意外と難しいです。

ゴルフクラブはバランスが悪くて、先端が異常に重いので扱いにくく、また大人になってからゴルフを始めると、まっすぐボールを飛ばさないと恥ずかしいと思ってしまうのか、腕や手首をガチガチに固めて、クラブがぶれないようにしてボールを打つ方が多いです。

腕に必要以上の力が入ってしまうと、手首を柔らかく使うことができません。

ゴルフを始めて、しょっぱなのしょっぱなから、まっすぐ飛ばすことばかりに集中せずに、クラブを速く振るためには、どういう体の動きが必要なのかもご検討いただければ幸いです m(_ _)m

超地味な練習ですけど、まずはクラブを逆さまに持って、人差し指と手のひらだけで、コックとアンコックができるように練習してください。慣れたら、普通の向きにクラブを持って、同じように手首をキコキコしてみてください!

テークバックにおいて、コックを、いつどのタイミングで、どれくらい入れたら良いのか?という点に関しましては、結論からいうと個人差があります。

テークバックを始めた直後にコックが完了する人もいるし(アーリーコック)、トップまでノーコックのトッププロもいらっしゃいます。ただノーコックの方も、切り返しからダウンスイングではコックが入ります。

ご自分のリズムやタイミングに合うやりかたを徐々に見つけていかれると良いとは思いますが、まずは、一般的な基準がありますので、それをお手本にされることをおすすめいたします。

テークバック時に、時計盤でいうと、
・左腕が8時にきたときに、シャフトが水平になり、
・左腕が9時にきたときに、シャフトが地面と垂直になる角度が目安となります。

コックの練習ドリル。ポンプドリル。クラブを上げたり下げたり、ダウンスイングの反復練習をする

コックをキープするための練習方法として、ポンプドリルがあります。トップからハーフダウンのポジションを何回か往復して、コック(タメ)を右のポケットあたりまでキープする練習です。

ゴルフを始めてから、手でボールを引っぱたくような、コック(タメ)が少ないスイングを体が覚えてしまうと、あとから正しいスイングに修正するのは、ものすごくたいへんです。

ダウンスイングは、トップからインパクトにかけて0.3秒ぐらいしかなく、反射的な筋肉の動きなので、一度体が動きを覚えてしまうと、なかなか変わりません。

いままでコックが少なめでもそれなりに打てていた人が、正しいスイングに修正すると、たいていしばらくまともにボールに当たらない期間ができてしまうため、ゴルフが楽しくなてく修正をやめてしまい、また元のスイングに戻ってしまう方がとても多いです・・

コックの技術は、ゴルフスイングにおける必須項目となりますので、とても難しいスキルですが、1年ぐらい時間をかける覚悟で、じっくり習得していただれけばと存じます。