体の動き【ゴルフの基本】

フットワークドリル(腰の回転)

ゴルフは、ボールをまっすぐ遠くに飛ばすスポーツです。もちろん、意図的にボールを曲げることもありますし、単純に遠くに飛ばすだけではなくて、狙った距離にボールをコントロールすることも大切です。

そして、ボールをまっすぐ遠くに飛ばすのはあくまでも手段であって、最終的な目的は、1打でも少ないスコアでラウンドすることがゴールとなります。

ただ、初心者さんのころは、まずはなるべくまっすぐ、自分の体力の限界、最大限のポテンシャルの飛距離を目標にされると良いと思います。

スポーツの種類は数多くありますが、ボールを最も遠くに飛ばすスポーツは、ゴルフだと思います(おそらくですが・・)。大自然のなかで、ボールを何百メートル(ヤード)も飛ばすのは、人間の本能を刺激するのか、思っている以上に爽快で楽しいです。

逆に、お友達同士でラウンドして、同じような背格好と体力なのに、周りの人よりも飛ばないのは、正直いってあまり面白くありません。

ゴルフは、とまっているボールを打つだけなので、未経験さんにとっては簡単に思えるかもしれませんが、予想以上に難しいです。タイガーウッズや石川遼くんなど、世界一、日本一レベルの人でも、日々悩んでいるのがゴルフです。

まずは、スイングの土台、足と腰の動きを確実にマスターしてください。

ショルダーターンドリル(肩の動き)

ゴルフクラブは、野球のバットよりも長くて、イチローさんでもヒットにするのが難しそうな超外角低め(地面の上)にボールがあります。とまっているボールを打つなんて、普通に考えると簡単に思えますが、単純にクラブをボールに当てるだけなら、動いているボールを打つより簡単です。

しかし、ゴルフは、人によっては300メートル(ヤード)ぐらいボールが飛びます。手元のズレがわずかでも、300メートル先にいくと、何十メートルもの左右のズレにつながります。

野球は、ライトとレフトの間に左右90度の幅がありますが、ゴルフは左右10度ぐらいの範囲におさまらないと、林の中にボールが一直線です。ゴロもライナーもボテボテの内野安打もNGです。打率10割で、バックスクリーンにホームランを打ってください 笑

大人になってゴルフを始めたかたが、打ちっぱなし練習場などにいくと、「ゴルフは簡単」と無意識に思っているためか、ボールがまっすぐに飛ばないと恥ずかしくなってきます。小手先でクラブをコントロールして、ボールをまっすぐ飛ばすことに意識がむいてしまうと、体全身を使ったスイングができなくなります。いわゆる手打ちです。

最初は誰もが、身体の動く部分が多くなると、全身がぶれぶれになって、クラブがボールにちゃんと当たらずに、ボールがまっすぐ飛ばなくなります。ボールをまっすぐ飛ばす意識を最初は少しおさえて(残念ながらゴルフはそんなに簡単ではありません)、体全身をぶれずに動かすために、まずはボールを打たない状態で、ショルダーターンドリルで身体の動きをマスターしてください!

捻転差、側屈(サイドベンド)

ゴルフは、手にクラブを持ってボールを打ちますので、普通に考えると、器用な手を使ってボールをまっすぐ飛ばすことに意識がむかいます。ただ最初に小手先で、ボールをまっすぐ飛ばすことにこだわりすぎると、ゴルフのもう1つの要素である飛距離を得ることが難しくなります。

ボールを遠くに飛ばすためには、全身の筋肉を使う必要があります。初心者さんのうちは、全身の筋肉と関節を動かすと、動く部分が多くなるので、正確性が犠牲になってしまいます。そのため、身体の動きをとめて、小手先だけで打つことで、ボールをまっすぐ飛ばそうとします。

ゴルフを始めた初期の初期のころは、あえて正確性には多少目をつむって、まずは、体全身を使う動きを筋肉に覚え込ませると良いと思います。

肩と腰をねじることで、身体の回転運動をおこないます。肩と腰を、「捻る(ねじる)」、「回転の差」と書いて「捻転差(ねんてんさ)」といいます。

捻転差を使った全身運動が、ゴルフスイングの土台になります。

肩と腰の捻転差

足 腰 肩 ボディスイングドリル

初心者さんが打ちっぱなし練習場などに行かれると、周りからの目もありますし、ボールがまっすぐに飛ばないと恥ずかしくなってきます。ボールをまっすぐ飛ばそうと思うと、身体の動きをなるべく少なくして、小手先だけでクラブを操作してしまいがちです。いわゆる手打ちです。

仮にボールがまっすぐ飛んだとしても、小手先の筋肉しか使わなければ、ボールに力が伝わりませんので、ボールが遠くに飛ばないとゴルフが楽しくありません。手打ちでまっすぐ飛ぶようになったとしても、全身の筋肉を使って飛距離をだそうとすると、身体がぶれて、まともにボールが打てなくなり、メンタルがやられてしまいます (´・ω・`)

運動神経が良い人でも、きちんとボールが打てるようになるには、早くても3ヶ月ぐらいはかかります。焦らず、身体全身を速く正確に動かせるようになってください。

ボールを打たなくても、ご自宅でできるドリルがございますので、1日5分、3ヶ月ぐらい毎日ドリルを実施してください。ボールがない状況でドリルが正しくできなければ、残念ですけど、ボールを前にした場合には、まず間違いなく正しく身体を動きません。

足や腰などは、手先と違って、細かい神経が行きとどいておりません。逆に、一度身体(足や腰)で動きを覚えてしまえば、自転車に乗るように、いつでもどこでも、再現性のある動きができるようになります。毎日コツコツ練習してください!

腕組みボディターンドリル

ゴルフは止まっているボールを打つ割には難しいです。長いクラブで、遠く(地面の上)のボールを、左右わずかな幅の中に飛ばす必要があり、なおかつ、体力MAXの飛距離を出す必要があります。

ゴルフレッスンの方法には色々な考え方があるかと思います。例えば、

・1日千球、毎日ぶったおれるまでボールを打つ派、
・1球ごとに、身体の動きをモーションキャプチャーでとって、ボールの動きをレーダーで測定する派などなど。

おカネと時間に余裕がある方は、井上透さんのスタジオ(トゥルーゴルフアカデミー)に行けば、最新の機材で全球測定してもらえると思います。普通はそうはいかないと思いますので、地道に基礎からつみあげていく必要があります。

ボールを打たないと練習が面白くないことは重々承知しておりますが、ゴルフは生涯スポーツですので、まずはじっくり身体の動きをマスターされることをおすすめいたします!