アメリカの大学教授さんが、アマチュアゴルファーの数十万のショットとパットを手作業でしらべて、そのデータにPGAツアーが10年以上の全ショットを集計したデータとあわせて、「稼いだ打数(Strokes Gained)」という指数を提唱しました。

ゴルフ データ革命 /マーク ブローディ (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4833420856/

アメリカPGAツアーの公式スタッツにもなっております。

ラウンドした時に、皆さんもパット数を記録していると思いますが、5メートルの1パットと、30センチの1パットを単純に1パットとして扱うのは、なんかもやもやするのではないでしょうか・・?
長い目でみればパットの巧拙を表してそうな気がしますけど、同じ1パットでも難易度が全然違うよな〜と。

「稼いだ打数(Strokes Gained)」は、カップまでの残り距離におうじて、その距離からホールアウトするまでに、過去に何万回も行われた同じ距離からの打数を平均値として算出しております。

PGAツアーの選手は、例えば、8フィート(約2.4メートル、ワンピンぐらい)のパットを、平均1.5打でカップインします(10年以上の全試合全パットのワンピンの平均値です。コース別の難易度もじゃっかん加味しつつ)。

グリーンが超難しいとはいえ、世界のトップ選手も、意外とワンピンぐらいの距離からは1パットで入りません。

ワンピンからのパット数の全体平均が1.5なので、自分がその距離(ワンピン)から1パットでカップインしたなら、全体平均よりもプラス0.5打稼いだことになり(1.5-1=0.5 Strokes Gained)、2パットだったら、マイナス0.5になります(1.5-2=-0.5)。

パット数だけではなく、アプローチショット、2ndショット等、ティーショットまで含めて、カップまでの残り距離におうじた平均値と実打の差を計算することにより、1ラウンド合計で、全体平均よりも自分はどのショットとパットがそれぞれ何打良かったのか(Strokes Gained)、またはマイナスだったのかが分かります。

例えば、2017年の松山英樹選手は、パットが1ラウンドあたりの平均でマイナス0.383打で(173位)、2ndショット等はプラス0.645打稼いでおります(7位)。

ドライビングディスタンス、フェアウェイキープ率、パット数とか、単体でも微妙な数字ですけれども、それぞれを横比較できない問題があります。ドライバーショットとパットのどちらがスコア全体に貢献しているのかが分かりません。

「稼いだ打数(Strokes Gained)」は、それらの問題を、残り距離におうじた平均打数を基準にして、平均と各ショット(実打)との差を計算することにより、ドライバーとパットの横比較もでき、自分が全体平均にたいしてどのスキルが課題なのか(松山選手ならばパット等)、定量的に測定することが可能になります。

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PGAツアー選手は、残り距離8フィート(約2.4m)の平均パット数は1.5

アベレージ90のアマチュアは、ワンピン(8フィート)の平均パット数が1.75なので、1パットできなくても、それほど落ち込まなくても良いということですね (^^)

20フィート(約6m)のパットは、気合で2パットでねじ込みましょう〜

90プレーヤーは、20フィート(約6メートル)から、仮に1パット目を残り2フィート(約60センチ)まで寄せると、アベレージ90の平均的なパットのレベルといえます。20フィート(平均2.02パット)から2フィート(平均1.06)を引くと0.96となり、全体平均で0.96かかる距離のパットを、実際にも平均とほぼ同じ1打で打てているからです(2.02-1.06=0.96≒1)。

20フィート(約6メートル)から、1パット目を残り5フィート(1.5メートル)までしか寄せられなかったら、平均の数字上では、2.02-1.51=0.51打分にしかならない距離のパットなのに、実際には1打かけてしまっているので、1パット目は、0.51-1=-0.49となり、平均よりも0.49打 劣っていることが分かります。2パット目を、残り5フィートから1パットで入れられれば、1.51-1=0.51打 ゲインできている計算になります。

1パット目のミス(マイナス0.49)を、2パット目で取り返したことが簡単に分かり(プラス0.51)、それぞれ各パットの価値を定量的に評価できる点が、「稼いだ打数(Strokes Gained)」のすぐれたところであります。